みちびき
★ 暗峠を楽しむ(上)(奈良県〜大阪府) ★
−道草的な道の話−
文面作成:2023 ⁄ 11 ⁄ 23
(最終更新:2023 ⁄ 11 ⁄ 23)


「道草的な道の話」について

テーマとして掲げるような話題ではないものの、道に関して筆者が興味を持った話を掲載します。
他のテーマより“更に軽い内容”(笑)としてますので、道草を食うような気持ちで閲覧いただけるとありがたく思います。


「暗峠」の場所



レポートリスト

 

■知名度抜群の“酷道”

いわゆる“道路マニア”でなくとも、「暗(くらがり)峠」と聞けば「狭く急坂な酷道」とイメージされるはず。それだけ様々な媒体で紹介されつくされた感のあるこの峠を、今回あえて取り上げます。

ただ、多くの紹介記事で見られる「車で突撃」「狭くてすれ違い大変でした」「急坂で冷や汗でした」と同じ内容で記事書いたら、それら諸先輩記事に適うはずはありません。そこで、当サイト独自(と思う)企画を盛り込むことにしました。


〔関連リンク〕ふらろぐ
暗峠のすっきりしない話(1)
2001年に訪問した時の記録です。峠の紹介。


■車で訪問せず

…とぶち上げましたが、大したものではないです。とはいえ企画実行する場合、峠区間は駐停車困難とわかっていることから車は使えません。というわけで現地には、公共交通機関+徒歩で向かいました。

峠は大阪府と奈良県の境にありますが、他の紹介記事を参考にして、奈良県側からアプローチすることにしました。自宅から電車を乗り継ぎ、峠の最寄り駅になる近鉄・南生駒駅で下車します。

駅を出て線路を渡った先で、峠に向かう国道308号へ合流。その先にある国道168号との交差点を通過し、いよいよ暗峠を目指しての上り道を歩み始めます。


上り道と言っても山道ではなく、しばらくは住宅街の中を通ります。道幅は各所で紹介される通り狭く、途中分岐する市道と見分けがつきません。そのため、路面に「R308」の案内が施されてました。

程なく、1台の軽自動車が追い抜いていきました。車幅と道路幅を見比べて、改めて国道の狭さを感じます。もし車で来てたら運転で手いっぱいになり、画像撮る余裕は無しですね。もちろん停車場所もなし。徒歩で来た判断は誤ってません。



■そんなものがあったのか

路面がアスファルトから「滑り止め○付き」コンクリートに変わりました。滑り止めが必要な勾配だということです。当方は体格はともかく体力はあまり自身が無いため、無理しないようゆっくり歩きます。

住宅が少しまばらになってきて、進行方向に生駒山が望めるようになってきました。電波塔群が目印です。目指している暗峠は進行方向左側、山の鞍部になっている部分になります。

とは言え、スマホで地図見るとまだまだ距離があります。上り坂が続くため「車で来た方が良かったかも」と弱音が出ますが、「今更」なため自身にハッパをかけて進みます。


そんな感じで老体(?)に鞭打って歩いていると、生駒市コミュニティバスの停留所があるのに気付きました。停留所に示された路線図を見ると、何と暗峠までバスが通っているようです。暗峠にバス!?

後で確認すると確かに峠の少し手前にバス停があり、峠へ向けて歩いている途中でもミニバスとすれ違っています。これを上手く利用すれば良かったんだ。 誰か早く言ってよ〜(笑)



■いよいよ峠へ

先程のバス停留所辺りから住宅が途切れ、近くまで迫った峠の稜線に向け更に坂道を上ります。程なく稜線を通る「信貴生駒スカイライン」が見えてきますが、国道はスカイラインと交わらず下を潜ります。

ちなみに、上で掲載した画像の撮影場所近くに暗峠のバス停があります。というか、バス運行ニーズがあるぐらい峠周辺に住宅が集まっていることに驚きを覚えます。国道308号&暗峠って、こんなイメージでしたっけ?
←はい、峠前後はお家あるイメージです

スカイラインを潜るボックスカルバート内を進むと、峠は目前に迫ります。その先には、やはり各所で紹介されている峠の茶屋の建物も見えています。後述しますが、ここが峠の重要箇所となっています。

暗峠の紹介において、この箇所を車が通過する画像の掲載が多い印象があります。年齢層高めの道路ファンでしたらご存知かと思いますが、この先にあった「あの」標識が関係しています。



■撤去された標識

峠には大阪府と奈良県の府県境が通っていて、府県境の標識が設置されています。「奈良県」標識の上部が不自然に空いており、かつてそこに「車幅制限標識1.3m」の標識が取り付けられていました。

同標識の下に補助標識があり、「この先30m転回不能」と記されてました。標識の位置などから、先程の場所辺りが最狭部になるはずです。

ということで、私を含め多くの方が「制限1.3mなのに車幅1.7mの小型車通れるじゃん!」のツッコミ画像を撮ってたわけですね(笑)。
ただ、「転回」はさすがに無理な気がします。

〔関連リンク〕ふらろぐ
暗峠のすっきりしない話(3)
「1.3m」の場所を探っています。

標識を撮影したのは2001年で、その後いろいろあって標識は撤去されました。私も少し関係者っぽい感じになってしまった感もあり、承知している部分だけですが「ふらろぐ」(下記リンク)に記しました。どんな“関係”なのでしょうか。


〔関連リンク〕ふらろぐ
暗峠のすっきりしない話(4)-完-
あるメールから標識撤去に関りが?

標識辺りから西側は路面が石畳になっていて、峠の茶屋に掲示された案内によると、大和郡山藩の本陣がこの場所にあり「行列がぬからぬよう敷かれた」そうです。ここを通った感想は車で来ないと無理ですね。

ここからは、大阪平野に向けての下りとなります。えっ、「企画」はどうなったのかって?

以降の区間で各紹介でも多く取り上げられている“箇所”があり、そこで準備した“アイテム”が登場します。大したものではないですが、急坂さが視覚的に感じていただけるかも?



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